結婚式に「招待状」を出さないって・・?
最近の特に都会での結婚式というのは、可成り質素に行うというのが一般的になっているようで、中には披露宴などは省略して二人だけの結婚式とか、ナシ婚といって結婚式を上げない夫婦も多くなっていると聞いています。
其れ等の主な理由としては、多忙で結婚式を挙げる暇がない、お金が無いか無駄なお金をかけたくない、更には、目立つような派手な結婚式はチョット苦手、などとして今までの披露宴のような招待状を出して親戚や親族を呼んで結婚式を挙げるのを敬遠する人々、即ち、極めて消極的な考え方の若者が増えているとも言われます。
更に、式は二人だけで挙げて、後は極く知人、友人達を呼んでお披露目パーティを会費制で行うなうというような合理的な歩法も考えられていて、即ち、此処には親類や親族、縁者の立ち入る余地が全く無いような状況も生まれているのです。
結婚式の招待状は親族たちを優先に
しかし、筆者自身はこの意見ややり方には余り賛成は出来ませんね。
確かに結婚式というのはお金もかかるし、何より招待状を親族や会社関係の人に出して披露宴するというのは面倒くさい面もあります。 でも結婚というのは人と人を繋ぐ縁(えにし)の最初であり原点なのです。
そして、此の後兄弟親族縁者を増やしてゆく、基本的な作業の一つなのです。 従って、此の人生の新しい出発に際しては、旧来通りの結婚の儀式を行い更にはお披露目を行うのが、より常識的であり必要なことと思われるのです。
儀式や披露宴には、何より優先して此れまで何らかの血縁的な関係で世話になった親族たちにはチャンと招待状を出して、今までのお礼方々挨拶を兼ねたお披露目が是非、必要ではないかとも思われるのです。
結婚式の招待状が届きました
さて、結婚式の招待状でも、こんな事例も結構有るのです。
高校時代の同級生のA君から結婚式の招待状がきました。 学校は工業高校という謂わば専門学校なので殆どが卒業してからは就職する人がほとんどでしたが、彼はクラス内でも優秀な人物であり、学校推薦で大学へ行ったらしいのです。
そんな関係もあって我ら就職組とは一線をかしていて学校を卒業してからは余り付き合いは無かったというのが正直なところです。
ただ、高校時代は同じクラスで三年当時の席順もすぐ近くであり、よく話などはしましたが特別な友人としてのお付き合いは無かったように思うのです。
こんな関係もあって、気持ちは乗らず彼の結婚という前提にたっても、十分に喜びお祝いをしてあげるという気には、どうしてもならないのです。
強いて言うと結婚式の招待状に関しては「欠席」の意思を評したいところでした。
結婚式の「招待状」は慎重に
そして、当時の友人であったし、A君とも私以上に親しかったと思われるO君に問い合わせしてみたところ、彼にも招待状はきているとのことでした。
そして、招待に関してチョット詳しい話を電話でしたということでした。
其れによると、”結婚式の当日に招待者が少ないので何とか参加してほしい”、ということでした。
考えてみると、結婚式の招待状を出すにあたっても、人選するのはその時々の事情もあり、大変なことが判りました。
結局、私もA君のチョット気の毒な事情を汲んで、O君とも相談して「出席」することにしたのです。
そして、披露宴の当日はA君は喜んで挨拶もしてくれましたし、マズマズ出席して良かったかな、と変に冷静な気持ちになっていました。
結婚式というのは、人生にとって初めての一大事業であり喜びも有るようですが、中々、大変で面倒な面も有るのだなと、改めて認識することもあるようです。